むし歯のメカニズム|名東区の歯医者さん「東名歯科クリニック」
愛知県名古屋市名東区社口1-511
コラム
2022.09.28
むし歯とは、プラーク(歯垢)の中にすみついている「むし歯菌」が食べ物や飲み物に含まれる糖質を餌にして作る「酸」によって歯が溶かされ、穴が空いてしまう疾患のことを言います。口内細菌の種類には個人差がありますが、ほとんどの人の口内にはむし歯菌が潜んでいます。
むし歯の主な原因菌はミュータンス菌と呼ばれるもので、糖質を餌にしてネバネバした水に溶けにくい「グルカン」という物質を作り、歯の表面に付着します。このグルカンは粘着性が強いので、多くの細菌がくっつき合い大きな塊に成長していきます。これがプラーク(歯垢)です。ミュータンス菌はプラークの中で糖質を分解して「酸」を作ります。この酸によって歯の表面のカルシウムが溶け出し、やがてむし歯ができます。
むし歯菌が酸を作りやすいような口内環境の人はむし歯になりがちです。例えば、甘いお菓子などの間食をたびたび摂る人は、プラーク中の細菌の活動が盛んになり、酸も多く作られてしまいます。また、歯磨きが充分でない人はプラークをうまく除去できず、細菌が増え、酸によって菌が溶ける時間が長くなってしまいます。口呼吸の人も口内が乾燥し、むし歯菌にとって都合の良い環境になります。
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