顎関節症の原因「TCH」とは?|名東区の歯医者さん「東名歯科クリニック」

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コラム

顎関節症の原因「TCH」とは?

コラム

2021.12.20

TCHとは?

TCHとは、”Tooth Contacting Habit”(歯列接触癖)の略で、上下を 持続的に“接触させる癖のことです。

「歯ぎしり」や「くいしばり」など強い力とは違い、弱い力が持続的に作用することで

顎関節や咀嚼筋群に負荷がかかり顎関節症の原因の1つになります。

弱い力での顎に及ぼす影響は大きいのです。

TCHの問題点

 

強い咬みしめは長時間続けることは難しいのですが、弱い歯の接触は気付かずに続けていることがあります。
気付かずに長時間にわたり上下の歯を接触し続けると、様々な問題がおきます。
少しでも歯と歯が接触すると筋肉は緊張し、血管は収縮して血流量は低下します。

長時間にわたると筋肉 は疲労し、肩こり、あごの痛み、歯や舌の痛み、歯周病の悪化などの症状を引きおこします。
あごや歯だけでなく、肩や舌などにも影響を及ぼすのです。
上下の歯は何もしていない時は接触し ておらず、離れており、会話や食事をする際に接触する時間を含めても、接触しているのは1日 20分程度が正常だと言われています。上下の歯の接触時間が長くなると、筋肉の緊張や疲労、顎 関節への負担が増え、起床時症状(顎の疲労感、歯の違和感、口が開きにくいなど)や顎関節症、 様々な不定愁訴に関わっている可能性が考えられています。

 

 

 TCHによって起こる不調 口の中の不調

・歯周病の悪化・歯が削れる(咬耗)
・歯の破折舌や頬の粘膜を誤って咬む
・咬み合わせの違和感
・口内炎つめ物や差し歯が取れる、割れる入れ歯が壊れる
・ドライマウス(口腔乾燥症) 舌痛症,歯が沈み込む
・根の治療をしている歯の痛みが取れない
・歯がしみる(知覚過敏) ・口が開きにくい(開口障害) など それ以外の不調」
・頭痛・肩こり首こり
・腰痛顎の痛み
・耳鳴り
・めまい
・息苦しさ

 

 

など体のあちらこちらに影響を及ぼす可能性があるのです。

 

 

どういう時に起こりやすいか?

リラックスしている時には安静位空隙がある人でも、何かに集中しているような時にTCHが起こっている可能性があります。

特にパソコン・スマホ・ゲームなどモニター作業時に多いようです。

他にも料理・手芸や模型製作などの趣味・車の運転・読書・スポーツ・洗髪など「黙って集中する作 業」の時に起こりやすいようです。

 

 

改善方法

まずは歯科医院で診査、診断をおこない、そのうえで治療をおこなう必要があります。

TCHの改 善方法は、歯科医院で指導を受けながら、上下の歯を接触させない癖をつけていきます。

パソコン やテレビにシールや「街を離してリラックス」と書いた紙などを貼り、それを見たら上下の歯が接 触していないかを確認するようにしていくのも一つの方法です。

睡眠中の歯ぎしりとは異なり、患 者さん自身で治していくことが可能です。

一度身に付いた癖をなおすのはなかなか大変なもの。自 分で気をつけることが大切なのです。

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